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干渉色 [劣化名称]

アルミニウム建材の干渉色になる原因は2通り考えられます。いずれも、大気中の浮遊物質、
油分が付着し、皮膜上に薄膜が生成され光の干渉作用により干渉色が発生します。陽極酸化
皮膜は塗装よりも浮遊物質、油分が付着しやすく、濃色は淡色よりも干渉が目立つために発生
します。
   (1)表面処理仕様が陽極酸化皮膜仕様で濃色系の建材を使用した。
(2)何らかの原因で塗膜がなくなり、皮膜のみになったため干渉色となった。

≪陽極酸化皮膜材(無塗装材)の干渉色について≫
  従来、ビル用アルミ建材では陽極酸化皮膜のみの仕様が多く採用されていましたが、現在
ではほとんどが複合皮膜(陽極酸化皮膜+塗膜)となり、陽極酸化皮膜のみの仕様はごく
稀となっています。陽極酸化皮膜のみで使用する場合には、シルバー色やステン色のような
淡色に限定されています。その理由としては、陽極酸化皮膜のみで押出形材、パネル共に
干渉色が発生しやすく、色が濃色ほど目立ちやすく、外観上非常に見苦しいものになるからです。
  よって、外装用として使用するアルミ建材には、シルバーやステンカラー色のような淡色系以外
は必ず複合皮膜(陽極酸化皮膜+塗膜)仕様が採用されています。

≪塗膜のはく離、劣化について≫
  塗装仕様で干渉色になるとは考えられません。よって、塗膜がなくなったことが原因で皮膜に
干渉色が発生する場合が考えられます。塗膜は、酸性成分におかされて、はく離するか、経
年による塗膜劣化によるものがほとんどとです。前者の酸性成分におかされる事は特別なこと
であり、酸性成分が存在する異常な環境で発生するものです。よって、酸性成分の発生源を
なくすことが先決と考えます。後者についてですが、通常建材で使用される塗膜の期待耐用
年数は10年~15年です。使用環境によって、かなりその数字は変化しますが、経年劣化に
よる塗膜の消失により、干渉色が発生します。










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