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アルミ手摺と異常腐食 [外観異常]

 アルミ製品は、通常、腐食に強く、耐久性のよいものですが、希に建築施工後短期間で腐食が発生することがあります。このような腐食を異常腐食といいます。異常腐食は、要因となる電解質イオンが存在し、溶媒となる水が存在すること、更に促進作用として異種金属と接触している場合に発生します。
 アルミ手摺の場合、電解質イオンとして凍結防止剤などに使用される塩化カリウムの塩素イオンが考えられます。水の存在については、雨水が手摺支柱内部に溜まっていたり、モルタルと支柱の隙間に入り込む等の状況があり得ます。異種金属は、支柱内部の補強材(ただし、亜鉛めっきを施してあるので直接アルミをふしょくさせる要因とはならない)や固定ビス、コンクリート中の鉄筋などが考えられます。これらの要因が揃った場合に腐食します。
 腐食対策としては、上記に示した因子のいずれかを断つことが必要ですので、以下に示した対策が考えられます。
 
① 手摺支柱のアルミ形材と補強材に水抜き用の穴を設ける(水の除去)
② 補強剤内部の浸水防止としてエポキシ樹脂を充填する(水の除去)
③ 使用するモルタルは清浄なものを使用する(電解質イオンの排除)
④ モルタルが完全に乾燥するまで雨などがかからないような適切な養生をする。









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