SSブログ

JIS H 8602改正(3) [規格]

陽極酸化皮膜の厚さ
 旧JISでは、測定値の最低値が規格を満足する必要がありましたが、新JISでは各測定点の平均値がクリヤすれば合格となります。ただし、各測定点の値が平均値の80%以上である必要があります。
 従来の塗膜-皮膜の膜厚による仕様規定(A、B、C、P種)から耐候、耐食性能値による性能規定(A1、A2、B、C種)に今回大幅改定されるため、塗膜厚さは、項目から削除され、皮膜厚さも陽極酸化塗装複合皮膜の定義の5μm以上がすべての種類(A1、A2、B、C種)の合格値となります。
 しかし、製品を生産するうえでは、工程管理(社内基準)として塗膜、皮膜厚さの管理が必須となることは間違いなく、また、性能値を確保するための塗膜ー皮膜厚さは、受渡当事者間で取り決めることになると思われる。







nice!(0) 
共通テーマ:仕事

JIS H 8602改正(2) [規格]

新JISの試験項目は旧JISから若干の変更があります。新しい項目として、「沸騰水試験後の塗膜の付着性(碁盤目試験)」、「複合耐食性(紫外線蛍光ランプ式促進耐候性試験+キャス試験)」、「塗膜の耐溶剤性」が加わり、さらに促進耐候性試験の試験方法としてキセノンランプ式促進耐候性試験が加わりました。そして、旧JISの当事者間協議の項目であった耐摩耗性試験が削除されています。
新JIS試験項目
 陽極酸化皮膜の厚さ
 キャス耐食性
 塗膜の付着性
 塗膜の耐溶剤性
 耐アルカリ性
 複合耐食性
 促進耐食性






nice!(0) 
共通テーマ:仕事

耐沸騰水性試験 [規格]

複合皮膜のJIS、JIS H 8602で規定しているおもに塗膜の密着性を評価する試験。沸騰水の中に5時間試験材を浸せきさせたのち、外観を評価する。過酷な環境を与えても密着性が良好であり、変色がなければ合格。







nice!(0) 
共通テーマ:仕事

碁盤目試験 [規格]

複合皮膜のJIS、JIS H 8602で規定している塗膜の付着性を評価する試験。塗装面にカッターで100個(1mm角)のマス目を作り、セロハンテープを使って塗膜をはがす。塗膜が1マスでもはがれると不合格。「100/100」は塗膜はがれがなく、密着性が良好であることを示しています。2009年改正予定の新JISでは、25個(1mm角)に変更となる。








nice!(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。