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アルミ建材の耐用年数 [表面処理]

アルミ建材に求められる耐用年数について、業界共通の認識としては、昭和55年から5年にわたって行われた建設省総合技術プロジェクト「建築物の耐久性向上技術の開発」の成果をもとにしたものであり、陽極酸化塗装複合皮膜(以下複合皮膜)の耐用年数は15年としています。ここでいう耐用年数というのは、目標耐用年数のことであり、建物の建築主、設計者、施工者、生産(加工)者、使用者、所有者、居住者、管理者がその使い方など何らかの要求条件のもとに設定する耐用年数のことです。15年というのは、「塗膜の剥がれ、割れ、ふくれがRN8」あるいは「塗膜の白亜化が白亜化試験評点2点」の劣化に達するまでの年数です。また、この耐用年数は地域、部位、メンテナンスの有無で大きく異なり、15年に0.5~1.5の係数がかかります。
ちなみに、耐用年数には他に以下のものがあります。
          耐用年数:建物またはその部分が使用に耐えなくなるまでの年数
       設計耐用年数:使用上の要求から設計された耐用年数
       標準耐用年数:標準的な仕様で、標準地域に施工された材料の耐用年数

 軽金属製品協会では、現在、複合皮膜が普及して30年以上経過したことより、耐久性の実態調査を行い、耐久性の業界認識を15年から20年としています(ホワイト色は除く)。また以上は、一般的な住宅用サッシで使用されている電着塗装材の耐用年数であり、ビルサッシ、カーテンウォールの場合は、アクリル系電着塗装材、アクリル系静電塗装材、ウレタン系静電塗装材、フッ素系静電塗装材など各種の仕様があり、目標耐用年数はそれぞれの仕様で違います(5~30年)。
                     *RN8はJIS H 8602、白亜化評点2点はJIS K 5600を参照
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